キッズのページ
■下水道のしくみ
処理場フローシート
下水道管(げすいどうかん)
みんなの使った水(汚水(おすい))は、下水道管(げすいどうかん)をとおって終末処理場(しゅうまつしょりじょう)まで運ばれます。下水道管(げすいどうかん)は、地面(じめん)の中にかたむきをつけてうめてあり、自然(しぜん)に流れるようにくふうしてあります。
写真(しゃしん)は、下水道管工事(げすいどうかんこうじ)のようすです。
沈砂池(ちんさち)
下水道管(げすいどうかん)をとおってきた汚水(おすい)は、沈砂池(ちんさち)で、大きなごみや小石、砂(すな)を取りのぞきます。
ポンプ設備(ぽんぷせつび)
沈砂池(ちんさち)で大きなごみや小石、砂(すな)を取りのぞいた水を、次の前曝気槽(まえばっきそう)へ送る汚水(おすい)ポンプと雨水(あまみず)をちょくせつ海へほうりゅうする雨水(うすい)ポンプがあります。
前曝気槽(まえばっきそう)
沈砂池(ちんさち)で大きなごみや小石、砂(すな)を取りのぞいた水をポンプでこの池に送り、空気をふきこむことで小さいごみや泥(どろ)を次の最初沈殿池(さいしょちんでんち)でしずみやすくします。
最初沈殿池(さいしょちんでんち)
前曝気槽(まえばっきそう)から送られた水を、この池でゆっくり流して小さいごみや泥(どろ)をしずめます。底(そこ)にしずんだ泥(どろ)は、大阪南下水汚泥広域処理場に送ります。
エアレーションタンク
最初沈殿池(さいしょちんでんち)から送られてくる水には、まだまだ汚れがあります。
この池で、水とバクテリヤや原生動物(げんせいどうぶつ)のような目に見えない微生物(びせいぶつ)をまぜて、微生物(びせいぶつ)が呼吸(こきゅう)するための空気をおくります。すると微生物(びせいぶつ)が汚れを食べて泥(どろ)のかたまり(活性汚泥(かっせいおでい))になります。
微生物(びせいぶつ)の大きさ 1ミクロン=1/1000ミリメートル
バクテリア 0.5~10ミクロン
原生動物(げんせいどうぶつ) 50~150ミクロン
最終沈殿池(さいしゅうちんでんち)
エアレーションタンクから送られた活性汚泥(かっせいおでい)を、この池でゆっくり流してしずめます。しずんだ活性汚泥(かっせいおでい)の一部は、エアレーションタンクにもどします。残りの活性汚泥(かっせいおでい)は、スラッジセンターに送ります。
塩素混和池(えんそこんわち)
最終沈殿池(さいしゅうちんでんち)の上ずみの水は綺麗(きれい)になっていますが、まだ大腸菌(だいちょうきん)などの細菌(さいきん)がたくさんいますので、この池で次亜塩素酸ソーダ(じあえんそさんそーだ)という薬品(やくひん)をまぜて消毒(しょうどく)し、海に流します。
中央制御室(ちゅうおうせいぎょしつ)
下水処理場(げすいしょりじょう)にあるすべての機械(きかい)を、監視(かんし)したり、操作(そうさ)したりしているところです。
スラッジセンター(下水汚泥広域処理場)
数か所(すうかしょ)の下水処理場(げすいしょりじょう)からあつめた泥(どろ)を処理(しょり)したり、レンガなど有効利用(ゆうこうりよう)できる製品(せいひん)を作っているところです。
■正しく使う下水道 下水道には何でも流さないでください!!
1.水洗(すいせん)トイレには、トイレットペーパー以外(いがい)のものは流さないで!
- 水にとけない紙や新聞紙(しんぶんし)、ビニールを流すとトイレがつまっちゃいます。トイレがつまっちゃうとなおすのが大変(たいへん)です。
2.台所(だいどころ)から生ごみ(なまごみ)などの食べ残しや天ぷら油(あぶら)を流さないで!
- 下水道管(げすいどうかん)がつまっちゃう原因(げんいん)になります。
- あぶらのまざった水を綺麗(きれい)にするのは大変(たいへん)です。
- あぶら10ミリリットル(スプーン一杯)を魚の住める水にするためには、約9000リットル(お風呂30杯分)の水がひつようです。
3.ごみや土(つち)を道にすてないで!
- 下水道管(げすいどうかん)やみぞがつまっちゃいます。
4.危険物(きけんぶつ)をすてないで!
- ガソリンや灯油(とうゆ)を流すと、ばくはつすることがあります。